家山の老舗旅館(大井川5)
家山駅から千頭方面に少し歩いた線路際にある杉田屋旅館。眺望の良い二階の客室に宿泊しました。
朝起きて窓を開けると、目の前を電車が通過しました。昨晩から何度も音だけは聴こえてきたことに納得!
筆書きの達筆な看板が読めずに苦労したんですが、「壽記多」と書いてあるんでしょうか。創業118年!?
ということは1893年。つまり明治26年、第二次伊藤博文内閣の頃です!もう一本電車が通過しました。
大井川の舟運が盛んだった頃からあるわけです。この宿は食事が盛りだくさん!でも宿代はリーズナブル。
窓際の細い廊下が部屋をぐるりと囲んでいる構造。壁は薄く、障子・襖が部屋を仕切るのでボーダレスです。
大らかに互いを受け入れていた(または意識によって他者の存在を遮断していた?)時代の空間です。
ビジネスホテルの明治版でしょうか。現代のプライバシーなんて言葉が恥ずかしくなるような構造でした。
女将さんが切り盛りしており、配慮が細やかでした。部屋の造りには驚きますが、居心地はよい宿でした。
駅へ向かう前にお昼用のお弁当を頂戴しました。あえてその写真は載せません。泊ってご確認下さい。笑
道すがら見かけた桜の木。家山は桜並木が有名なのですが、我らが訪問したときはもう終わり間近でした。
OLYMPUS E-510 + ZD ED 14-42mm F3.5-5.6
by dog_eyes
| 2011-06-08 02:21
| 2011春 大井川の旅