走り屋の聖地?
小さい曲線が連続する奥多摩周遊道路。標高1000mを越す険しい地形に造られた、山岳道路らしい光景。
道が地形に描き出すラインに、不思議と魅力を感じてしまう自分。運転とは別次元な「道」の楽しみ方です。
道が本来果たす通行の役割を考えれば、線形はシンプルなほうが良いはず。でもここでは事情が違います。
ここは観光客向けの周遊コースであると同時に、「走ること」を目的とした道路でもあるのです。
週末には二輪・四輪、様々な運転好きが集まってくるようです。一部では聖地化しているという話。
ステアリング捌きやスピードを楽しむには、カーブや勾配の変化が多いほうがより楽しいのは確かです。
でも静かな山歩きを求めてきた人間には、迷惑千万。車の走行音がいつも山中に響き渡る状態です。
写真のように、一部で登山道が寸断されて車道の路肩を歩かされる場面では、危険も伴ってきます。
常識を外れた速度や音を出して走行する車も少なからず、排気ガスと共に不快感は高まるばかり。
幸い奥多摩周遊道路では夜間が通行止め。俗に言う「走り屋」や暴走族も、夜間には走れません。
世の中には色んな趣味があるので、いちいち他人の行状に口出ししませんが、迷惑なのは事実。
正直、ガゾリンも含め無駄遣い以外の何物でもありません。そういう趣味って、どうなんでしょう。
他人や環境に大きなストレスを与えるからNG、要素がないからOK、という一元論ではありません。
ただ周遊道路の駐車場でドリフトを楽しむ若者達を見ていたら、「なんか悲しいなあ」と思いました。
自分がそう思っただけで、人はまた違う感想を持つかもしれません。押し付ける気もありません。
OLYMPUS μ TOUGH-6020
by dog_eyes
| 2011-08-20 19:26
| 少し遠くへ